札幌のクリエイターが集結!「帰ってきたFriday Night! Vol.1」が熱かった

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2014年3月7日に札幌市内で行われたイベント「帰ってきたFriday Night! Vol.1」に参加させていただきました。

開催場所は札幌ものづくりオフィス&カフェSHARE。札幌市の中心部にあるコワーキングスペースです。

 

札幌のクリエイターが自らの作品やサービス・活動などを発表・展示するイベントです。約40名が一堂に会しました。

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プログラム(抜粋)

【日時】2014年3月7日(金)
【開場】18:30
【開演】19:00
【終了】22:00

【場所】札幌ものづくりオフィスSHARE

【参加資格】どなたでも

【参加料】観覧者1,000円(軽食・お飲物つき)
    展示販売者、発表者、ブロガー、メディア担当者0円

【プログラム】
1)開幕の挨拶 展示販売者・発表者ご紹介
2)1人目のお話
3)2人目のお話
4)休憩
5)参加者ひと言自己紹介
6)3人目のお話
7)4人目のお話
8)懇親会スタート(終了22:00) 

 

Friday Night の理念 – 赤沼さん 

はじめに赤沼俊幸さんが登場されました。

赤沼さんは、昨年12月惜しまれつつ閉鎖された、札幌初のコワーキングスペースGarage labsで、Friday Nightというイベントを開催されていました。「帰ってきたFriday Night」の名称はこのイベントが元になっています。

赤沼さんは、Friday Nightの理念について説明されました。
東京には発信メディアが数多くあり、サービスやアプリが注目されやすいことを指摘。
札幌をより注目される場所にするべく、Friday Nightを通した発信など、札幌独自の発信体制を作っていきたいと話されていました。

イベントで紹介された作品の情報が、イベント参加者・ブロガー・メディアの方々を通じ、多くの人々の元へ広がっていくイメージを、図を用いながら説明されました。

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またこの場でハッシュタグ「#fnsap」が発表されました。参加者に対し、積極的にTwitterでイベントの様子を拡散するようお願いがありました。

 

今後の展望 – Sapporo Café 眞野さん 

続いて、コワーキング事業を展開するSapporo Caféの眞野悟さんが登場。
眞野さんは、齋藤さんとともに今回のイベントを主催されています。

眞野さんは、Friday Nightの今後について語られました。
来月はSapporo Café、再来月は再びSHAREで開催することを発表。
今後はオフィスの一室での開催もいいのではないかと語られました。

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「今後も広げていきたい」 – SHARE 齋藤さん 

そして今回の会場SHAREの運営会社・シェアデザイン代表取締役の齋藤隆さんが登場。
齋藤さんは、以前よりFriday Nightの取り組みに注目されていたとのこと。
札幌における大きな発表の場として、今後も広げていきたいとの考えを述べられました。

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展示作品

会場には、様々なハンドメイドの作品が展示されていました。

はじめに作者の方々がお一人ずつ前に出て、作品について説明されました。

 

 

ソープカービング – 斉藤真佐恵 さん

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ナイフ一本で固形石鹸を素晴らしいアート作品に作りかえてしまう「ソープカービング」。

その技術を自在に駆使され、数多くの素晴らしい作品を制作・展示されていました。東京・タイで技術を学ばれたとのこと。
SHAREで、月一回ソープカービングの教室を開かれているそうです。
札幌のフルーツ&ソープカービング教室 Lemongrass(レモングラス)

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イラストカード – 堤優子 さん・ロン・ユェ さん

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日常生活の一コマや空想の世界をテーマに制作された、素敵なポストカードを展示されていました。

 

 

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展示作品のうち2枚はロンさん、残りは堤さんが制作されたとのこと。
堤さんは、テーマを思いつくまでが大変と話されていました。
また、仕事をしながらの制作となることもあり、時間をかけて制作されているとのことでした。

こだわりのポイントは、作品を収納している枠にまで及びます。独自の風味を出すべく、ご自分で白く塗装されたのだそうです。

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またロンさんはKonvaloというグループで活動されブログで活動状況を綴られています。
君影便りvol.0

 

 

 

鉛筆画 – 高橋伸幸 さん

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鉛筆で繊細に描かれた作品は、どれも美しくリアルです。
写真の4枚の絵は、イベント前日だけで描き上げたもの。
四種類ほどの鉛筆を使い、一枚を2時間ほどで書き上げるのだといいます。
いままで、数え切れない作品を作ってきたのだといいます。

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ニット・小物 – 佐藤なこ さん

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展示されたニットや小物はとても丁寧に作られています。
彩りはとてもカラフルで、展示スペースがエキゾティックな雰囲気に包まれていました。

ご自身が制作されたニットに加え、インポート雑貨なども展示されていました。 普段はKittyunaのブランドで活動されています。
トリップショップ(出張販売)形式で福島、東京、札幌などで、帽子をメインに販売されているそうです。

また、オンラインショップも開設されています。

kittyuna SHOP-キッチュナショップ

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発表

アイディアの発想方法について – 安藤真 さん

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安藤さんはアイディアの発想法について発表。参加者との対話を通じて、プレゼンを進めていく様子が印象的でした。

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安藤さんが、新しいことを発想するのに苦労している人の挙手を求めると、多くの手が上がりました。
続いて、アイディアを思いつく場所として、トイレ、シャワールームを例示。すると会場からは、コーヒーを飲んでいるとき、街を歩いているとき、複数人で一緒にいる時など、次々と意見が出されました。

また、アイディア出しに苦労しているかとの問いかけに、湯水のようにアイデアが出てくると答える方がいる一方、なかなかアイデアが出てこないという方も多数。アイデア出しは容易ではないと考えているかたが多数いる現実が浮かび上がってきました。

安藤さんは、Twitterを使った独自のアイデアのまとめ方を披露。
自分自身に宛ててツイートなどすることで、考えをまとめていくのだそうです。

また、Facebook上でアイデアの出し方がテーマのグループを作成することが発表されました。

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かなえあいワークショップ・プロジェクト! – 安部尚登 さん

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ご自身が開発された、「かなえあい」というコミュニケーションの仕組みについての発表をされました。

安部さんには、人生の苦境にある中、奥様とともに札幌へ移住されたとのこと。

すると、人生が好転し始めたといいます。移住後すぐお子さんが生まれ、自宅出産の願いも叶ったとのこと。その際立ち会った助産師さんに、かなえあいの元となるイメージを話されたところ、後押しする言葉をいただいたのだそうです。やがて様々な場でかなえあいについて発表する機会が増えていったそうです。
日本中の「どうせ無理」を「やりたい!いいね!」に変えたいとお話しされていました。

続いて、かなえあいの仕組みを紹介。お互いの夢を書いたカードを交換し、素敵だと思う部分を記述。その後もう一度交換するというもの。

詳しい仕組みは公式サイトで解説されています。

かなえあい® 分かち合う しくみを つくろう

 

3月28日現在、かなえあい のワークショップを東京・名古屋で開催する費用を、クラウドファンディングサイトで募集されています。

かなえあい®ワークショップ・プロジェクト!(安部尚登(あべなおと)) – READYFOR

 

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障がいがあってもIT技術者になるための勉強の場を作りたい! – 澤村貴雄 さん

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能力はあっても、障がいがあるというだけで、十分な能力を発揮できていない、潜在的なIT技術者が多数いる現状を解説。

障がい者がお金を得る仕組みは、現在も国の制度として存在するのだといいます。「就労支援」制度がその一つだそうですが、うまく機能していないのだそうです。

障がい者を受け入れる施設は、レベルの高い低いにかかわらず雇う傾向にあり、本格的に開発を学ぶ環境にはないとのこと。

また、賃金は全国平均で15000円/月であることを解説。
一人が一日施設に通うと5000円の補助が国から支給されるそうです。そのお金が直接障がい者に渡れば、時給換算しても極端に低いものではなくなることを指摘。

しかし現状は、施設の運営費としてそのほとんどが使われてしまっているのだそうです。 

 

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そこで澤村さんは、こうした現状を打破するため、みずから学校を作ることを決意されたのだそうです。

3月28日現在、クラウドファンディングで資金を募られています。教室の開設費用を集めたいとのことです。

障がいがあってもIT技術者になるための勉強の場を作りたい!(澤村貴雄(シュールボックス代表)) – READYFOR?

 

 

 

Hokkaido Games – 松浦武志 さん

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カードゲームを企画・制作されている松浦さん。今回は、そのカードゲームと、ゲーミフィケーションの取り組みについてお話しされました。

カードゲームを開発するきっかけは、一歳半になるお子様に美しいおもちゃをプレゼントしたいという想い。
加えて、インテリアとしても耐えうる、片付けなくていいおもちゃという条件で探したが、しっくりくるものがなかったそうです。

そんな中、松浦さんはフランスのカードゲームに出会います。まさに期待していたものだったといいます。

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そして、オリジナルの北海道にちなんだカードゲーム「カムイたちの夜」が誕生したのです。

ゲームは人狼に近い部分があるといいます。開拓前のアイヌ人や動物がいる中に、猟犬や密猟者が入ってきます。彼らが動物を殺していく前に、アイヌ人が密猟者を倒すというのがゲームの流れ。

各カードには、北海道の動物達が多数登場。その習性もわかるようになっているそうです。 

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イラストを描かれた野並志保 さんが登壇。

普段は本業でアートワークを制作されているとのこと。時間がない中、カードの絵は1週間ほどで描かれたとのことです。絵を描く作業は、普段の仕事とは絵の方向性が違い、楽しかったとお話されていました。

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今後、ゲーミフィケーション(面白くない作業を、ゲーム化しておもしろくすること)の仕組みを使ったことを実践して行きたいとのこと。
北海道のアーティストとタッグを組んで実現していきたいと話されていました。

カムイたちの夜は、イベントの後、大阪のゲームマーケットで展示されたそうです。

Game Market – ゲームマーケット2014 大阪

 

 

 

 

 

Friday Night の舞台裏

今回のイベント開催に至るまでの経緯や、初代Friday Nightの舞台裏について、赤沼さん、齋藤さんにお話を伺うことができました。

 

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赤沼さんは、今回のイベントにほとんど関わっていないのだといいます。

リラックスした雰囲気だったのが印象的、と笑顔で話されていました。
また、将来的には赤沼さんもFriday Nightで発表したいとのこと。

昨年7月に第1回が開かれた初代Friday Night。
計画は5月のGW明けごろから始動していたとのこと。目的はGarage labsの集客。当初は、もっと規模の小さい形で、毎週金曜日に開かれる予定だったといいます。
しかし、最終的には規模が大きくなり、月1回の形に落ち着いたとのこと。
プログラム構成などFriday Nightの構成は、当時同僚だった川原田さんと二人三脚で作りあげたのだそうです。
今後も相談役的な役割でFriday Nightに関わっていきたいとのことでした。

 

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齋藤さんには、イベントが開催されるまでの経緯を詳しく伺うことが出来ました。

旧Friday Nightの開催場所だったGarage labsが閉鎖した翌月にあたる1月の末、赤沼さんがSHAREに来訪。
Friday Nightがこのまま無くなってしまうのは勿体ない。齋藤さんは赤沼さんに、そう伝えたそうです。
そして2月、Friday Nightを復活させる話が具体的に動き出しました。
SHAREのカフェスペースに赤沼さん、齋藤さん、そしてSapporo Caféの眞野さんが集まり、新Friday Nightの大まかな枠組みなどが話し合われました。

その後、具体的なことが決まっていきました。
毎回4つの発表枠があること、Sapporo Café・SHAREが各2枠を用意すること、などです。

齋藤さんは、今後発表する方について、「新しい人にどんどん出てきてほしい」といいます。

次回はSapporo Caféでの開催。会場がより大きくなり、より盛り上がるのでは、と期待されていました。

 

 

 

 

 

「帰ってきたFriday Night! Vol.1」は本当に熱かった

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熱気に満ちた発表が終わった後、懇親会でも和やかに、かつ熱くトークが繰り広げられました。

次回は4月4日(金)、Sapporo Caféでの開催です。皆さんも是非参加されてはいかがでしょうか。

参加者は事前に参加表明をFacebookページにて表明する必要があります。発表枠はすでに締め切られているようですが、作品展示枠やブロガーとしての参加枠は4/1締め切り予定とのことなので、まだ間に合いそうです。詳しくは、以下を参照してみてくださいね。

「帰ってきたFriday Night! Vol.2 Sapporo Café&SHARE共同開催」

 

※初回掲載時、一部に誤りがあり、修正いたしました。